教室紹介
教授ご挨拶
すべては患者さんの健康で幸福な生活のために
教授
森井 健司
ようこそ、杏林大学医学部整形外科学教室のホームページへお越しくださいました。
整形外科という言葉を聞くと、皆さまはどのようなイメージをお持ちになるでしょうか。スポーツ、交通事故や転倒などで、手足をひねったり、体をぶつけたりした際のけがの治療、あるいはぎっくり腰やご高齢の方の膝の痛みの治療といったことを想像される方が多いのではないでしょうか。こうした手足のけが、腰痛や膝の痛みも私たち整形外科医の守備範囲ですが、整形外科が治療の対象とする疾患は頭部を除いたすべての運動器の外傷と病気であり、実は世間で考えられているよりも多彩で幅広いものです。外科という言葉からは、手術が治療の中心となる印象がありますが、私たち整形外科医は、患者さんのお体にとってもっとも負担が軽いと同時にもっとも効率的に疾患を治療できる手術以外のさまざまな治療手段にも精通しており、患者さんの状態に応じた最適な治療法を選択します。運動器の機能は、人間が人間らしく過ごすために欠くことのできない重要な身体能力であり、その管理を担う整形外科学は超高齢化社会を迎えつつある我が国において、重要性が日々注目されつつあります。
一つのチームとして専門的な医療を提供する
杏林大学医学部整形外科学教室には、多様な疾患の治療に習熟した経験豊富な医師が多数所属しており、アットホームな一つのチームとして専門的な医療を提供するとともに、多くの症例を一例一例丁寧に診療した経験を生かした臨床研究や、疾患に対する考察から出発した科学的課題を解決するための実験的データを解析する基礎研究を精力的に遂行しています。また知識と技術の伝承を特に重要な使命ととらえ、上級医は熱心に後進の指導にあたり、若手の医師は患者さんの快癒の一助となるために日々誠実に研修をおこなっています。
中国廬山に居を構える董奉なる医師、治癒した患者さんたちに治療代の代わりに杏の苗を植えていただき、数年にして10万余株の杏の木が茂る大きな林となったという美しい故事(「神仙伝」、(伝)葛洪著)、これが私たちの大学名「杏林」の由来であり、学園はこうした崇高な理念に則って運営されています。私たちの行動の源泉にあるのは、すべての患者さんに疾患から快癒し幸福で健康的な生活を過ごしてしていただきたいという強い思いです。
プロフィール
略歴
出身大学
慶應義塾大学整形外科 平成3年卒業
留学経験
米国ハーバード医学校、マサチューセッツ総合病院訪問研究員
資格
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日本整形外科学会整形外科専門医
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日本整形外科学会認定リウマチ医
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日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
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日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
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日本がん治療認定機構がん治療認定医
所属学会
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日本整形外科学会(代議員、骨・軟部腫瘍委員、悪性骨腫瘍診療ガイドライン策定委員)
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関東整形災害外科学会
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東日本整形災害外科学会(評議員)
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日本骨関節感染症学会(理事)